埼玉新都心JAZZ DAY 2016

初めて埼玉新都心JAZZ DAYに出演した。
去年、同じ場所で最後の演奏をした友人。
その約1か月後に眠るように
息をひきとった。

彼の病気が発覚したのが2015年1月。
それからたった10ヶ月のことだった。
去年、彼の最後の演奏を聴いたとき、
もしかしたら、と思った。
自分のソロパートが終わると
すぐに用意されていた椅子に座る。
立っているのがやっとだったのだろう。

今年は彼はいない。これからも。
あんなに元気で大酒を飲み煙草を
うまそうに吸っていたあいつが・・・
彼の死を私は未だに受け入れられていない。
それほど彼は私にとってインパクトの
ある奴だった。
彼のサックスは真似できない。

今年のJAZZ DAYも盛り上がっていた。

自分の出番になったとき、
彼のことを思った。
一緒にいいプレイをしようぜ。
心の中で彼に言った。
Fly me to the moonを
心を込めて吹いた。
彼に音がとどいてほしかった。

終わってから大宮のいずみやに行った。
ドラムとテナーと私の3人で。
思い出話を沢山した。

かみさんが変なこと言ってた。
最後の曲が始まった瞬間、
突然上空から風が下に
吹いてきたって。
気のせいだと思うけど、
もしあいつが来てくれたなら
すごく嬉しいと思った。